お尻から足にかけて痛くて歩けないという患者さんが増えています。

整形外科では、脊柱管狭窄症と言われましたとか

又は、坐骨神経痛と言われましたとか

似たような症状ですが、

その違いをわかりやすいようにお伝えします。

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坐骨神経とは

坐骨神経は末梢神経の中で一番太く、サイズはボールペンくらい、長さも1メートルと最も長い神経です。

長い坐骨神経は腰椎から足の指まで伸びています。

そして総腓骨神経(そうひこつしんけい)と、脛腓骨骨神経 ”(けいひこつしんけい)に分かれています。

ですから、坐骨神経に何らかのトラブルが生じるとお尻から下肢(足先)にかけて痛みが走るのです。

そして片脚に症状が出るのがほとんどです。

下記のような状態が1つでもあったら、坐骨神経痛の可能性が高いです

※おしりから下肢にかけて痛みがある

※長い時間立っている事が辛くなる

※腰を反らすと下肢に痛みやしびれを感じる

※おしりの痛みが強く、座り続ける事が困難

※歩くと下肢に痛みが出るため歩けなくなるが、休むと歩く事が出来る

※体をかがめると痛みが強くなる

坐骨神経痛の原因

今、坐骨神経痛で悩んでいる人が多いですが、

その原因が気になりますね。

特に次の二つの病名に大別されるようです。

●腰部脊柱管狭窄症 

●腰椎椎間板ヘルニア

その他にも、骨粗鬆症、腰椎圧迫骨折などが原因で坐骨神経痛が引き起こされます。

腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛の特徴

中高年(50代以降)に多いですが、先天的に脊柱管が狭い人は30から40代にかけて坐骨神経痛の症状が出やすいです。

その痛みの原因は、加齢により脊柱管が狭くなる事で神経根や馬尾(脊髄の下端にみられる脊髄神経の束)を圧迫し、坐骨神経痛が起こる為です。

どんな痛みかというと 背中を後ろにそらす動作とか、高いところから物を取る動作、腰をひねる動作をすると脊柱管が更に狭くなる為圧迫されて強く痛み、坐骨神経痛となります。

腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛の特徴

 

先程の脊柱管狭窄症に比べると若い年代になります。

20代に最も多く、次いで、30代、40代、10代というように若い人に多いです。

坐骨神経痛になる原因としては、椎間板がつぶれて飛び出す事で、腰椎の神経を圧迫し坐骨神経痛が起きてしまうことです。

この場合の痛みの特徴は、先程の脊柱管狭窄症の時の坐骨神経痛とは違い前かがみになると痛みだします。

脊柱管狭窄症の場合は、前かがみになると脊柱管が広がるので楽になるようです。

したがって、あぐらや横座り、猫背の姿勢、中腰での作業で傷みだすのが特徴です。

お尻の筋肉の大切さ

やはり筋肉の衰えも坐骨神経痛に関係しているようです。

坐骨神経痛が軽度であれば、お尻の筋肉を鍛えることで改善につながるようです。

お尻の筋肉は坐骨神経を保護し、坐骨神経に栄養を供給する血管を守り、坐骨神経を冷えから守り血流の維持につながる役目を担っています。

ですから、歩けなってからでは遅いので、その前にお尻の筋肉を鍛えることが大事です


坐骨神経痛を鍼施術で行うメリット

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鍼施術は、筋肉の緊張によって圧迫されていた神経への刺激が和らぐ効果が期待されます。

その訳は、鍼を刺すとその刺激によって筋肉や神経へ流れる血液量を増加させ、筋肉の緊張をほぐしてくれるからです。

ですから、鍼施術をすることで、痛みが緩和される効果が期待されるのです。

まとめ

坐骨神経痛と脊柱管狭窄症の違いは、つまり、脊柱管狭窄症という病気になると坐骨神経痛になるということです。

坐骨神経痛になる原因は、脊柱管狭窄症の他にも沢山あります。

坐骨神経痛と言われたら、その原因となる病名で、その症状が違ってきます。

その症状に合わせた早めのケアが必要になります。

参考になれば幸いです。